AWSビリングで利用するCostExplorerを簡単解説

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モビンギの幸道です。前回に引き続き、AWSビリングに関するレポートです。今回はAWSのコストエクスプローラの利用について簡単に解説します。

AWSビリングの利用コスト確認で使うことのあるコストエクスプローラ(Cost Explorer)とは?

AWS公式サイトの資料はこちら↓。https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/cost-explorer-what-is.html

ログインするとこんな画面が出てきます。

どうやって使う?

基本的な機能:

ルートアカウントからのみ、利用可能です。
一括請求を設定している場合、初期状態ではLinkedアカウント側は使用不可です。
見れるようにする場合、IAMによる利用許可設定とOrganizationによるポリシー設定等が必要になります。

メニューのアカウントをクリックして

アカウント設定ページに移動します。

 

IAMユーザーから利用できるようにする設定。

細かい制限かけたい場合は色々と手間(AWSのサービス利用のパーミッション等)がかかります。
(※この辺のオペレーションは、また次回にご説明します。)

何ができるのか?

①いろいろフィルタしてデータを参照(タグ、アカウント、サービス等々)することができます。
②グルーピングによる集計ができます。
③参照コストを切り替えて集計(Unblended, Blend, Amortized)ができます。

  • Unblended: 従来のUnblendedなコスト表示
  • Blend:RIの利用分を均した状態のコスト表示
  • Amortized: RIの前払いや一部前払いのコストを償却方式で表示(Amortized=償却。アモタイズド。)

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/amortizing-ri.html

ちなみに請求ダッシュボードの表示はUnblendedとのこと。ただ、CostExplorerとは処理するデータが異なるため微妙に数字の差異が発生するそうです。

 

④オプションで含む請求データを指定できます。

  • RIFee, Subscription, Refund, Credits, 定期的な請求、税金、サポートFee
  • タグなしのリソース

⑤集計データをCSV出力できます。

  • テーブルに表示されてる集計をCSVファイルに出力

⑥APIによるデータ取得ができます。

 

気をつけたいこと。

  • 13ヶ月分しか参照できません。
  • タグ集計はすぐ反映されてこない(2−3日かかります)
  • ドル建て表記のみ

 

まとめ

手軽に見たりフィルタかけたい場合は、これで十分ですが、
データ連携とかに使おうとするとCSV出力だけでは大変かもしれないですね。
APIを使いこなせれば、色々できそうですが・・ちょっと専門的な知識が必要になりますね。

例えば
・支払いアカウントを分けて管理しているコストをまとめて見たい場合
・複数アカウントで管理しているRIのカバレッジとコスト利用状況を手軽に参照したい場合
・円建てでコストを見たい場合
はモビンギで提供しているMobingiWaveが便利です。

MobingiWaveはS3バケットにアクセスして元CSVを取得してコストを再計算するので
・複数アカウントを開設していても、1つの管理画面でコスト管理ができる
(複数Payerアカウントを横断してコスト管理ができます!)
・RIを購入したアカウントごとに正確な使用量を表示できる
・13ヶ月を超えてもデータが残るので、過去の使用量との比較が簡単にできる
・RIのレコメンドがわかる
などのメリットがあります。

管理会計はその会社ごとに違うので、コストの按分計算や正確なRI使用量を把握するときには
コストエクスプローラーだけでは事足りず、
CSVを加工してコスト計算をしていらっしゃる企業様が多くいらっしゃいますが
MobingiWaveを使うとコスト計算にかける時間を大幅に短縮できます。

個々のアカウント単位でRIの使用量が正確にわかると、
RIの購入予測がつくようになり、コスト削減に繋ります。

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(APNパートナー、MSPさま向けの自動請求書発行ツールもあります。)
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それではまた。

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