Mobingi Advent Calendar 2018 9日目の記事です。

先日開催された JapanContainerDays v18.12 に参加いたしまして、コンテナ関連技術が日本でも非常に盛り上がっていることを実感しました。
そこで、コンテナを語る上では外せない(?)ワードである Cloud Native と、それを取りまとめる CNCF という組織について、整理していきたいと思います。

CNCF Cloud Native Definition v1.0

こちらに CNCFによる Cloud Native の定義が掲示されているので、翻訳してみます。


クラウドネイティブテクノロジにより、パブリッククラウド、プライベートクラウドやハイブリッドクラウドのような環境で、拡張可能なアプリケーションの構築 および実行が可能となります。
コンテナ、サービスメッシュ、マイクロサービス、イミュータブル インフラストラクチャ や 宣言型APIが、このアプローチの例です。
これらの技術は、回復力があり、管理しやすく、観測可能で疎結合なシステムを可能にします。堅牢な自動化と組み合わせることで、エンジニアは頻繁に、そして予想通りに影響の少ない変更を最小限の労力で行うことができます。
CNCF (Cloud Native Computing Foundation) は、ベンダーに依存しないオープンソースのプロジェクトのエコシステムを促進し、維持することによって、このパラダイムの採用を推進しようとしています。これらのイノベーションを誰もが利用できるよう、最先端のパターンを整備します。

参考 – https://github.com/cncf/toc/blob/master/DEFINITION.md


 

クラウドのベネフィットを活用した技術やサービスを Cloud Native と呼び、CNCFはそれらのオープンソースプロジェクトを推進していく団体のようです。
AWS, Google Cloud, Microsoft など主要パブリッククラウドベンダや、redhat, VMWareなどなど、合計で300を超える企業が参画しています。
ちなみに、モビンギもCNCFに加盟しておりますよ〜。

https://www.cncf.io/about/members/

Cloud Native の恩恵

Cloud Native を採用するメリットは以下のような点が挙げられます。

  1. リソース効率の向上により、少ないサーバーで同じ数のサービスが実行可能
  2. より高い開発スピードが実現可能となり、低リスクでの迅速なサービス改善
  3. マルチクラウドとハイブリッドクラウドの実現
    マルチクラウド:パブリッククラウド間での切り替えや、複数のクラウド上での実行を指す
    ハイブリッドクラウド:データセンタとパブリッククラウド間のワークロードの移動を指す

参考 – Evolving Cloud Native Landscape (Dec 2018 ContainerDays Japan)

最後に

クラウドネイティブな技術の恩恵をうまく活用して、サービスをグロースさせていきたいですね。今後もCNCF関連の情報や技術検証などを、この場で共有できたらと思います。